演劇の街・下北沢「K2」劇場公開記念
スペシャルトークイベント開催が決定!
2025年1月9日㊍19:00〜@下北現像所
唐十郎さん追悼企画として、
17年ぶりに上映中の『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』
『なぜ君は総理大臣になれないのか』『国葬の日』などで知られる大島新の監督デビュー作を気鋭の映像作家である佐々木誠さんが解剖します。
ご参加いただける方は、チケットは事前購入制となりますので、チケットを購入いただきまして、当日下北沢のBONUSTRACKにございます「下北現像所」までお越し下さい。
「下北現像所」でお受け付け時に、ドリンク1杯ご注文いただきまして、会場にご案内させていただきます。
*ドリンク代はチケット代1500円と別料金になります。
*「下北現像所」にはお席もございますので、お早めに到着いただいても大丈夫です。
1月4日より公開のシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』で『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』をご覧になって、
そのままの足でお越し頂くことがおすすめですが、イベント単体でのご参加もOKです。
ご来場、お待ちしております!
登壇者プロフィール
佐々木誠
映画監督/映像ディレクター。
主にCM、PV、TV番組を演出。映画作品に「マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画」(15)、「プレイルーム」(18)、「ナイトクルージング」(19)、プロデュース作「愛について語るときにイケダの語ること」(21)などがある。
http://sasaki-makoto.com
大島 新
ドキュメンタリー監督。
1969年生まれ。早稲田大学卒業後、フジテレビに勤務。1999年フリーとなり、MBS「情熱大陸」フジテレビ「ザ・ノンフィクション」など数多くの番組を手掛ける。2009年映像製作会社ネツゲンを設立。監督作品に『なぜ君は総理大臣になれないのか』(2020)『香川1区』(2022)『国葬の日』(2023)など。
https://peatix.com/event/4253399/view
《映画『シアトリカル』唐十郎さん 追悼上映》
ポレポレ東中野にて特別トーク付き上映を開催いたします。
▶︎12/14(土)18:10の回上映後
久保井 研さん(唐組座長代行)× 大島新(監督)
▶︎12/15(日)18:10の回上映後
稲荷卓央さん(唐組劇団員)× 大島新(監督)
▶︎12/16(月)18:10の回上映後
山崎裕さん(撮影監督)× 大島新(監督)
▶︎12/18(水)18:10の回上映後
鳥山昌克さん(俳優)× 大島新(監督)
▶︎12/20(金)18:10の回上映後
大鶴義丹さん(俳優)× 大島新(監督)
▶︎12/21(土)14:10の回上映後
藤井由紀さん(唐組劇団員)× 大島新(監督)
▶︎12/22(日)14:10の回上映後
ペヤンヌマキさん(劇作家・演出家)× 大島新(監督)
▶︎12/24(火)14:10の回上映後
赤松由美さん(俳優・コニエレニ主宰)× 大島新(監督)
▶︎12/25(水)14:10の回上映後
樋口良澄さん(追悼特集「唐十郎 襲来!」編集者)× 大島新(監督)
※特別興行につき、上記の日程は均一料金1800円となります。
(各種割引なし・回数券、招待券はご利用できません)
最終日監督Q&A 開催!
▶︎12/28(土)14:10の回上映後
大島新(監督)
※この日は通常料金となります。
ドキュメンタリーという名のホラー
唐的妄想大爆発!
イントロダクション
1967年、新宿・花園神社の紅テント公演で、演劇界に革命的な衝撃を与えた天才劇作家・唐十郎。それから40年、67歳になっても芝居に対する情熱は衰えることを知らず、唐は自らを「偏執狂」と呼ぶ。2006年秋の新作戯曲執筆から2007年春の公演初日までを追った今回のドキュメントには、芝居作りに賭ける唐のすさまじい「偏執」ぶりがありありと描き出される。 その才能に惹かれ、唐のもとに集まった劇団唐組の面々は14名、平均年齢30歳。俳優としての修業と同時に、座長という圧倒的な存在を受け入れる修業を続けている。格差社会と呼ばれ、経済至上主義が蔓延する時代の波とは全く無縁に、信じた道を走り続ける唐十郎と若者たち。どこまでもシアトリカル(=劇的)に、演じ、語り、怒鳴り、笑い、炸裂する!カメラがとらえたのは、真実か白昼夢か?
近年『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『国葬の日』などの話題作を手掛けた大島新の第一回監督作品。この映画は、平成の世を疾走する最重要無形文化財の魂の記録である。
ストーリー
彼らの汗を、網膜に焼きつけろ!彼らの声で、鼓膜をふるわせろ!彼らの涙で、脳髄を痺れさせろ!唐十郎アトリエ。 高円寺純情商店街を抜け、15分ほど歩いた 中野区大和町の住宅地の一角に、その場所はある。 90年代以降、プロデュース公演が主流となった演劇界で、いまでは存在自体が珍しくなった「小劇団」の稽古場だ。 2006年11月。「劇団唐組」の座長である唐十郎は、二階の書斎に篭っていた。向かいにある自宅から、身ひとつでやってくるのは朝6時。春の公演に向けた戯曲を執筆しているのだ。表紙には「行商人ネモ」のタイトル。A4サイズのノートにびっしりと、蟻が這ったような小さな文字で書かれた戯曲が劇団員たちに配られたとき、唐組の芝居作りが始まる。14人の劇団員たちは、全員が俳優でありながら、制作・美術・照明・音響など、舞台製作に関わるすべての仕事をこなす。さらに、宴会や普段の生活でも座長の様々な要求に応えなければならない。新年会、新人オーディション、「行商人ネモ」の40日に渡る稽古、寝る間を惜しんでのセット作り、大阪での旅公演、紅テント設営と合宿生活・・・ひとつの芝居が出来上がっていく過程を、しつこいほど丹念に追った撮影テープは180時間。カメラは、唐と劇団員たちの凄まじいとしか言いようのない芝居への情熱をとらえた。
唐十郎 kara juro
劇作家・演出家・俳優
1940年生。1964年、劇団「状況劇場」を率い劇作家デビュー。70年代にかけて大ブームが起きる。状況劇場出身の主な俳優は、李麗仙、麿赤児、根津甚八、小林薫、佐野史郎ら。1970年「少女仮面」で第15回岸田國土戯曲賞受賞。作家としても活躍し、1983年「佐川君からの手紙」で第88回芥川賞受賞。1988年、状況劇場を解散、劇団唐組を設立。2004年「泥人魚」で第38回紀伊國屋演劇賞・第7回鶴屋南北戯曲賞・第55回読売文学賞を受賞。2006年、読売演劇大賞芸術栄誉賞受賞。2024年5月4日、逝去。
追悼上映に寄せて
20代から30代半ばにかけて、ずっとテレビで人物ドキュメンタリーを撮ってきた。それらの仕事のなかで、「本質に迫れていない。撮り足りない」と初めて感じたのが唐十郎さんだった。だから、映画化を企画した。テレビでは出来なかった二つの目標があった。一つは「唐十郎は唐十郎を演じているのではないか ?」という疑惑を解き明かすこと。もう一つは、劇団員の芝居にかける思いを描くこと。撮影も編集も演出においても、初めて思い切りバットを振った。この作品が、作り手としての私をそれまでと違う場所に導いてくれた。 唐さん、劇団員のみなさん、ありがとうございました。本作が時代を超えて多くの人の目に触れ続けることを、心の底から願っています。
大島 新
大島 新 ドキュメンタリー監督
1969年神奈川県生まれ。早稲田大学卒業後、フジテレビに勤務。1999年フリーとなり、MBS「情熱大陸」フジテレビ「ザ・ノンフィクション」など数多くの番組を演出・プロデュース。2009年映像製作会社ネツゲンを設立。監督作品に『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20/第94回キネマ旬報ベスト・テン文化映画第1位)『香川1区』(22)『国葬の日』(23/日本映画ペンクラブ会員選出 文化映画1位)など。プロデュース作品に『カレーライスを一から作る』(16/前田亜紀監督)『ぼけますから、よろしくお願いします。』(18/信友直子監督)『私のはなし 部落のはなし』(22/満若勇咲監督)『劇場版 センキョナンデス』(23/ダースレイダー、プチ鹿島監督)『うんこと死体の復権』(24/関野吉晴監督)など。
出演
唐十郎
烏山昌克 久保井研 辻孝彦 稲荷卓央 藤井由紀 赤松由美 丸山厚人
多田亜由美 髙木宏 岡田悟一 気田陸 野村千絵 大美穂 土屋真衣
大鶴美和子 大鶴美仁音 大鶴佐助
監督・脚本・構成:大島新
プロデューサー:於保佐由紀 製作:柏井信二・大島新
撮影:桜田仁 編集:斎藤淳一 音響効果:金田智子 EED:池田聡 MA:高木創 助監督:堀越俊
製作:いまじん 蒼玄社 配給:ネツゲン
2007年/日本映画/DCP/カラー/102分/製作 いまじん 蒼玄社
2024年12月14日㊏〜28日㊏
ポレポレ東中野にて上映
以降 全国順次ロードショー、現在15館で公開決定!
[宮城]シアターキネマティカ
[東京]シモキタ - エキマエ - シネマ K2
[神奈川]横浜シネマリン [神奈川]川崎市アートセンター [千葉]キネマ旬報シアター
[群馬]シネマテークたかさき [長野]長野相生座・ロキシー [長野]上田映劇
[名古屋]シネマスコーレ [京都]京都シネマ [大阪]第七藝術劇場 [神戸]元町映画館
[岡山]シネマ・クレール [大分]別府ブルーバード劇場